精神科専門薬剤師が担う主な役割
2017年11月25日
精神科専門薬剤師の資格取得者の仕事は、病を患っている方の治療から始まり社会復帰に至るまでバックアップすることです。まず、薬物療法の適正化を促す役割があります。精神科の患者のケアは薬物療法が主流となります。
特に薬剤の併用が多くあります。多剤併用投与は非常に大きな効果が見られる一方で、副作用などのリスクがあります。ですから、薬剤の効果、副作用を加味したうえで、患者１人１人に最適な薬物療法の適正化を推し進める役目を担っています。
そして、副作用の防止と早期発見という役割があります。精神的疾患で使用される薬剤には副作用が出現しやすいものがあります。副作用を推定し、あらかじめ医者や患者において処理法を提案する役目があります。一つの例として、向精神薬には血糖値の上昇、あるいは体重増加といった副作用のリスクがあります。
そうした副作用につきましては、服薬継続に対して悪影響を及ぼす可能性があるなどの問題があります。こうした副作用の確認、あるいは検査実施をバックアップあいて予防に努めます。そして、患者の薬物を使った治療をバックアップします。
精神科治療は薬物療法がメインとなるので、専門の薬剤師は患者の治療をバックアップする役目も持っています。患者の服薬遵守が機能するように、治療に対して自発的に向かえるようにサポートや助言を行ないます。患者が薬物を使った治療に対して不安感、あるいは疑問点を感じて居るなら、適切なコミュニケーションを確立した上でスムーズに診察を受けられるようにすることが仕事のひとつです。
また、患者の社会的復帰をサポートします。精神疾患治療につきましては、退院した後も継続するケースが一般的な方法です。精神科専門薬剤師は患者が家でも日常スタイルに応じて的確に服薬を継続でき、社会復帰が実現出来るようにバックアップします。
これに関しては患者本人に向かってのアシストだけでなく、家族や周辺の方への情報の提供も含まれています。