精神科薬物療法認定薬剤師は、平成20年4月から始まった比較的新しいライセンスです。ストレス社会といわれ続けている現在において、これからますます需要が高まるといえます。職場でのスキルアップにも有効だといえます。
取得するために必要な条件について資格を取得するには、認定試験に合格しなければなりません。そして、薬剤師免許を取得し業務に関する優れた見識を有していることが大切です。薬剤師としての実務経験が5年以上あり、指定される学会の会員であることを必要とします。
また、規定される学会から認定されていることや精神科に関係する病院、診療所、保険薬局などで精神科薬物療法に5年以上従事していることなども条件の1つです。日本病院薬剤師会が認定する精神科領域の講習会などを所定の単位(40時間、20単位)以上履修することが必要で、複数の精神疾患の指導実績が50症例以上あることです。
病院長や施設長などの推薦も必要となります。
認定試験に関しては、毎年4月頃に「認定試験実施のお知らせ」が発表されます。試験は、毎年6月頃に実施です。試験時間は2時間となっています。試験の内容は、精神疾患の診断と治療、精神疾患の薬物治療、薬学的管理業務、精神疾患患者への心理教育、コミュニケーションスキル、精神疾患と法律などから出題されます。
基本的な問題から専門的な問題まで幅広く問われるのが特徴です。合格ラインについては、非公開となっています。合格ラインの目安としては、受験者の上位3名の平均点を基準にその得点の75%とされている可能性が高いです。
合格率は比較的高く、60〜70%となっているのでしっかり勉強していれば合格できるでしょう。
認定を受けることにより、薬物療法にかかわる高度な知識の他にも精神科医療で大切とされる精神分析や精神療法といった幅広い知識を習得することで医療の現場でのスキルを高めることができます。精神科の薬物医療に関しては、退院後も継続する必要があります。
そのため、薬物療法に関する疑問や不安に対して専門的なアドバイスができるスタッフは、患者さんにとっても安心できる存在だといえるでしょう。患者さんのひとりひとりに向き合ったプロのスタッフは、病院などの施設にとって大切です。
薬剤だけでなく精神科医療にも精通するプロフェッショナルとして、これからますます需要が伸びていく資格だといえるでしょう。
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