薬剤師には、たくさんの種類があります。薬局で調剤を行う人もいれば、新しい薬を研究開発する人もいます。収入はその役職によって変わってきますが、職種以外にスキルやキャリアも、雇用や収入には関係してきます。
抗菌薬も使える薬剤師は需要がある自分のスキルを証明するのに一番便利なのが、資格です。これを持っていれば自分が特定の分野での知識を豊富に持っているということをアピール出来ます。薬剤師のその中には、抗菌化学療法認定薬剤師というものがあります。
これは抗菌薬という薬を扱うにあたって重要となります。抗菌薬は、細菌の増殖を抑制したり殺菌するための薬です。しかしそれを扱うのに資格が必要なのは、抗菌薬には下痢の副作用があることがあり、また病原性のない細菌を殺菌するといった望まない効果を生むこともあるからです。
しかし、抗菌薬という選択肢が増えると治療の幅が広がるので、薬剤師はこれを持っておくと重宝されます。
前述のように、下痢の副作用の可能性、病原性のない細菌を殺してしまう可能性、更には抗菌薬に耐性のある細菌を生み出してしまう可能性などがあるため、抗菌薬を扱うには抗菌化学療法認定薬剤師にならなければなりません。
この制度は抗菌化学療法が助言としてしか受け入れられなかった時、抗菌化学療法にも医師に発言権を持てるようになるために日本化学療法学会によって作られました。そのため認定薬剤師になることは、民間のではなく権威ある学会の認定するものなので、信頼があり、直接キャリアに結びつくという利点があります。
治療の幅を広く持つ薬剤師は、大きい病院などで働けて高収入になれる可能性もあるので認定された方が良いです。
抗菌化学療法認定薬剤師に認定されるには、申請基準としてまず薬剤師である必要があります。そしてそのうえで5年以上抗菌化学療法の研究に携わるなど、抗菌化学療法に詳しいと言えるための基準を満たした人が検定を受けられます。
出題範囲は抗菌化学療法の認定薬剤師のテキストや抗菌薬TDMガイドラインの内容となっています。これは抗菌化学療法を知らない人にとっては難しいものですが、受験基準を満たしている人ならば簡単に取れる程度の内容です。
なので、自分のキャリアとしても将来活躍するためにも、抗菌化学療法を大学で専攻していたりするなら認定薬剤師を目指した方がのちに役に立つでしょう。
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