決められた薬を出すだけでなくそこにスキルを加えて
2017年05月23日
もう、当たり前のようにある薬ですが、これは私たちが健康に生活するためには欠かせないものです。そして、これを扱うプロフェッショナルも重要な存在になります。彼女ら、あるいは彼らの仕事内容はいったいどういうものなのでしょうか。
調剤薬局での業務はただ薬を調合するだけではない
既に薬剤師という資格は多くの人に知られるもので、この職業の方は病院やクリニックなどの調剤薬局で医師が処方した薬を調合する仕事をしています。多くの場合、これが主な仕事の内容だと思っているでしょう。しかし、よくよく覗いてみれば、もっと複雑な業務だということが分かります。
たとえば、調剤薬局での業務は、前述したような調剤業務を始め、服薬指導というものがあり、そして薬歴管理という業務も必要になります。どれも大切な業務ですが、中でも服薬指導というものは重要で、患者さんに薬の飲み方や説明をします。
これを誤ってしまうと大変なことになるのです。ですから、自然、コミュニケーション力も必要とされるのです。
病院勤務は大変だがその分やりがいは大きい
続いて病院での薬剤師の業務内容ですが、これは調剤薬局の業務と重なることもありますが、それ以上に複雑なものになります。何が複雑かと言えば、たとえば、注射薬や点滴の取り扱いも含まれます。特に注射薬などは調剤薬局で取り扱っている内服薬よりも強い作用がありますから、取り扱いには慎重にならなければいけないのです。
それから調剤薬局と決定的に異なる点は、薬剤師が医師や看護師などといっしょになって業務を遂行するということでしょう。チーム医療と呼ばれているものです。これをこなすには、やはり普段からのコミュニケーションが重要になるでしょう。
病院での業務は確かに大変ですが、その分、自分を高めていくには最適だと言えます。
商品知識を豊富に持ちその売り方をも考える
それからドラッグストアというところでも薬のプロフェッショナルの存在は不可欠になります。今はこうしたドラッグストアが大変に元気で、そこら中に店舗を見ることができます。これは空前の健康ブームが主な理由なのでしょう。
多くの人は健康のために薬を服用しています。薬だけではなく、今はサプリメントも大変な人気です。そのために世の中には実に多くのサプリメントが誕生しているのです。ドラッグストアで働く薬のプロフェッショナルは、こうしたサプリメントの知識も持ち合わせていなければいけません。
そして、ただ薬やサプリメントを売るだけではなく、多くを売るための手段も考えなくてはならないのです。この点が調剤薬局や病院での業務と違うところでしょう。