薬剤師の主な職場と働き方について
2022年10月20日
薬剤師が必要とされる職場には病院やクリニックなどの医療機関だけでなく、調剤薬局や製薬会社や、ドラッグストアなど様々なところがあります。職場によって求められるスキルや給料、勤務体系も大きく異なるため、就職活動中に自分に合った働き方ができるかどうか見極めることが重要となります。
医療機関では夜間や早朝の勤務を担当する機会が多い
薬剤師として病棟がある医療機関で働く場合には、職場の人員配置や患者の数などによりますが、夜間や早朝の勤務を担当する機会が多くなる傾向が見られます。そこで、同じ職場で長くキャリア形成を図る上で、求職活動中に色々な病棟の見学をしたり、現役のスタッフに話を聞いたりして、無理なく働ける環境が整っている職場を見つけることが肝心です。
特に、重病の患者が多く入院をしている病棟においては、一人ひとりのスタッフに求められる知識や技術の水準が高くなることもあるため、働き始める前にきちんと採用担当者と話をすることが大事です。なお、不規則な勤務体系が採用されている病棟で不安なく働くには、日ごろから上司や同僚と意見交換をしたり、休日にしっかりと体を休めたりするのがポイントです。
製薬会社の研究職は学歴が高い人が好まれやすい
製薬会社の研究所で医薬品の開発に関する仕事をするためには、採用選考の際に学歴や職歴、過去の実績などが重視されることがあります。一般的に、有名大学を卒業した人や、海外の医療機関や研究機関などでの経験が豊富な人については有利な条件で就職ができるケースが珍しくありません。
そこで、自分のキャリアに自信がある場合には、早いうちから医療従事者の間で評判が良い求人サイトを利用したり、転職エージェントに相談を持ちかけたりするのがおすすめです。その他、働きながら医薬品の研究開発に必要なスキルを身につけたい人は、就職前に複数の製薬会社の採用ホームページやパンフレットなどを通じて、どのような研修を受けられるのか調べておくことが大事です。
調剤薬局やドラッグストアではパート勤務も可能
調剤薬局やドラッグストアで調剤業務を担当する場合には、フルタイムだけでなくパートやアルバイトなど短時間の勤務も希望できるため、一度現場を離れた人も働きやすいといったメリットがあります。また、大手の調剤薬局やドラッグストアにおいては、パート勤務のスタッフに対しても高額の手当や賞与を支給しているところもあり、収入面でも不満なく働き続けることが可能です。