自分の将来の可能性を広げることにつながる資格とは
2024年05月23日
薬剤師は国家資格だからか、資格を持っているだけで無試験で取得できる資格や、簡単に受験資格を手に入れられる物がたくさんあります。それぞれの特徴を理解したうえで転職や独立・開業に役立てることで、自分の将来の可能性を広げることにつながるでしょう。
無試験で問題なく取得できる資格
意外と知らない人も多いですが、食品衛生管理者の資格は薬学部を卒業していれば、申請をするだけで無試験で取得できます。食品を製造している工場や飲食店などで勤務している人なら申請するだけで取得できるため、できるだけ早く持っていて損はないでしょう。
また、第一種衛生管理者も無試験で問題なく取得できるため、衛生管理の仕事に就きたいと考えている人なら率先して取得しておくことが重要といえます。毒物劇物取扱者試験も無試験での取得が可能となっていますが、申請して取得しても個人向けに免許を発行されることはないため、事前によく理解したうえで申請することが重要です。
ただし取得していた経験は転職活動の時に役立つ可能性が高いため、面接時にある程度話をしておくことで有利に働くことも期待できます。
実務経験をしたうえで取得できる資格
単純に国家資格保有者というだけではなく、その後関連している業種での実務経験をしたうえで受験可能となる資格の一つに、環境計量士が存在しています。環境計量士とは、業務用の計量をする機械の精度や計量をチェックし、適切な状態になるよう定期的に管理するのが仕事です。
騒音・振動と濃度に分かれており、薬剤師の資格を保有している場合には濃度の分野が勉強したことを生かせて便利だといいます。基本的に学んだことを国家試験を受験して生かし合格したうえ、さらに関係している業種での実務経験が1年以上であることが条件となるため、厳しいですがやりがいのある資格です。
これ以外にも作業鑑定測定士も国家資格保有者や薬学部卒業生であれば受験資格はあるため、受験可能となっていますが、環境計量士の資格を保有しているとさらにスムーズに取得可能です。
元々のスキルを活かして取得できる資格
別の業種ではなく、現在のスキルを活かしさらに高めたいと考えているなら、専門薬剤師の資格を取得したほうがいいでしょう。医療分野が細分化しているため、それぞれの分野に即したスキルを持つ専門性の高いスペシャリストとなる資格となっています。
薬学の知識を持ちながら、さらに他の医療チームや関係者とのコミュニケーションスキルが高く、円滑に治療をするための人材です。専門分野は多岐にわたっており、それぞれの特徴を理解したうえで、希望する分野のスキルを身に着けることが重要視されます。
専門になる前に認定資格を取得しておくと、さらにステップアップがスムーズに行えるようになるため、確認してから取得することが望ましいでしょう。