この仕事の就職先と業務内容について
2022年02月08日
薬剤師の仕事は医師の処方箋に基づいて調剤したり、患者に対し指導を行うのが主業務でありイメージされている内容です。しかしこの仕事は非常に多くの業務があり、働く場所によっても業務内容は全く異なります。では病院や薬局以外の就職先や業務内容はどの様なものなのでしょうか。
この資格の基本情報はどの様なものか
この資格を取得するには6年間薬学部で学ぶ必要があり、卒業後に国家試験に合格する事でなれます。薬を通し人々の健康を支える専門家であり、代表的な勤務先として薬局や病院が挙げられます。男女比では3：7と女性が多く就いている仕事であり、安定職として親が勧める人気職として知られています。
国家試験では全345問出題され、必須科目と一般問題があります。試験の合否は相対基準と言う平均点と標準偏差を用いた内容で、合格基準は正答率63％前後で近年は推移しています。合格率は全国的に緩やかに低下傾向であり、近年では70％を下回る結果になっています。
新卒者の合格率は高いですが、既卒者では新卒の半数ほどの合格率になっています。
就職先はどの様な場所があり人気なのはどこか
病院や薬局以外ではドラックストアや行政機関などがあります。ドラッグストアでは薬剤師不在では第1種医薬品を販売できない決まりになっているので、扱っている店舗では求められる人材です。業務内容はレジ打ちなど店舗に関わる一般的な業務も行います。
特に就職先として人気なのは製薬会社や化学メーカー、食品メーカーと言った一般企業です。基本的に新卒では就職が難しく、経験者が求められる傾向にあります。この資格を取得して就職する際、ほとんどの人は病院や診療所、薬局に勤め、経験してから転職します。
一般企業では研究職や営業、商品や製品の開発に携わる事になります。転職先として人気な背景には給料が大きな要因になっています。えてして病院や薬局などよりも高待遇です。
将来性はどの様な予想がされているのか
昔から安定職として人気の仕事であり、希望する方は非常に多く大学も増えていますが倍率は例年4倍以上です。ではこの業界の将来性は今後も安定と言われているのでしょうか。結論から言えば成長の余地は少なくなっていますが、幅広い就職先があるので安定職ではあります。
しかし現代は資格だけをみているわけではなく、キャリアや人柄が重要視されています。つまり資格があって経験があるからと言って誰でも就職先に困らない時代は終わっています。有効求人倍率は低下傾向で、その背景には人件費があります。
登録販売者と言う第2種医薬品を扱える資格も登場した事により、薬剤師に拘らなくてもよくなっています。不況であり人件費が高くつく人材は企業も避ける傾向にあります。地方では求人数も多くある傾向です。