薬剤師の資格の魅力について書いてみた日記!?

医学に詳しい患者さんでも知らないことがある

2023年12月10日
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インターネットが一般的に使用されるようになってから、薬や症状の検索が気軽にできるようになりました。その影響で、患者さんの中には医学に詳しい方も存在するようになりましたが、患者さん側が意外と知らない知識や情報もあり、薬剤師は注意をして対応をすることが求められます。それでは具体的にはどのようなケースがあるのか、紹介していきます。

検索結果をうのみにしないように注意する

実際に医療従事者、またはその経験のある方がサイトを運営しているケースは多く、インターネットで検索をすれば様々な医学の情報を得ることができます。ですが、患者さん側は自分や家族、知人の症状や服用している薬に関する情報を知りたい方が多く、ほとんどの方は治療内容や処方されるであろう薬を検索して調べています

そのため、薬剤師に対しては「処方箋に書かれているこの薬は飲みにくいと聞いたから変更して欲しい」や、「この症状に対して服用する薬ではないと検索結果で出た」など、インターネットの情報をもとに話す方が少なくありません。

ですが、処方箋は患者さん個人に即した結果、医師が判断したものですのでデータ的に生み出されたものを患者さんに当てはめる訳にはいきません。

どんな思いで検索をしたのかを想像する

ですので、検索結果を理由に薬の変更などを求められた場合は、薬の効果や患者さん個人のために選択されたという医療従事者側からの思いを丁寧に説明するようにしましょう。素人判断だからと言っても、患者さんは不安な思いから検索をして得た知識や情報です

そのため薬剤師としてはありえないような内容であっても頭ごなしに否定するのではなく、不安を取り除く話し方を心掛けることも大切となります。なお、これは薬を飲みたがらない患者さんに対しても同じで、インターネット上で書かれていたネガティブな内容や、過去の副作用などから薬に対して良いイメージを持っていないケースが多いので、こちらも患者さんの思いを汲み取るように話をする必要があります。

親切心でもしてはいけないことを伝える

また、処方された薬は患者さん以外の方に譲ってはいけない、というルールがありますが、患者さんの中にはこのルールを知らない方もいます。例えば家族の具合が悪くなって薬が必要になった時、自分が以前同じような症状で処方してもらった薬が残っていた場合、その薬を自分以外の方に渡して服用してしまうケースがあります。

これは医学に関わる法律で禁止とされている行為で、場合によっては罰せられる可能性も否めません。似たような症状でも、一人として同じ人間は存在しないことと同じように、処方箋は個人に焦点を当てて導かれた結果です。

また、いくら家族でも自分とは異なり副作用が現れるかもしれず、薬の受け渡しは大変危険な行為となっています。ですので、もしも処方した薬が余った場合は服用がきちんとされていたのかの確認と同時に、他の方に渡してはいけないことを伝えることも忘れないようしましょう。


 

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