薬剤師が調剤している医薬品はさまざまな特徴を持っています。それぞれの薬に含まれている有効成分の種類が違う薬もあれば、含まれている有効成分が同じでも量が違う薬もあります。薬を飲んだ時にこれらの有効成分が体の中で溶けるまでの時間にも違いがあり、普通の薬よりも時間をかけて体の中で有効成分が溶けていく薬もあります。ここでは、こうした種類の医薬品について解説します。
薬剤師は医師の処方に従い、体の中で時間をかけて溶けるタイプの薬を調剤することもあります。このような薬を医師が処方することがあるのは、飲んだ薬がすぐに体の中で溶け出してしまうと都合の悪い患者もいるからです。
薬を飲んだ時に短時間ですぐに溶け出すと、中に含まれている有効成分もすぐに溶けだしてしまうので、短時間で体の中に吸収されます。薬の有効成分が短時間で体内に吸収されると、血液の中に含まれている有効成分の量も短時間で増えてしまうので、薬の種類や患者の体質によっては副作用が発生することもあります。
患者が薬を安全に服用するためには血液の中の有効成分の濃度が短時間で急増しないことが望ましいので、こうしたタイプの薬が調剤されることがあります。この種類の医薬品は口から飲むタイプの薬が多いことが特徴です。
薬の中に含まれている有効成分が時間をかけて溶けだす薬を患者が服用すれば、血液の中に含まれる有効成分を一定の割合に長時間維持することができます。有効成分が血液の中に含まれている割合が長時間同じならば、薬の効果をより長い時間持続させることが可能です。
薬を服用してから効果をある程度持続させる必要がある症状を持つ患者に、こうした種類の医薬品が処方されています。薬の効果を持続させるためには、長い時間を空けずに同じ薬を再度飲む方法もあります。ですがこの方法の場合、患者が1日に何度も薬を飲まなければいけなくなるので手間がかかります。
薬を飲む回数が増えると、患者が薬を飲むことを忘れてしまうこともあります。ですが、体の中で時間をかけて溶ける薬を服用すれば、1日に何回も薬を飲む必要もなくなります。
体の中で時間をかけて溶ける薬を薬剤師が調剤する時に患者に指導しなければいけないのは、こうしたタイプの薬の正しい飲み方です。このタイプの薬は口の中で噛み砕くと溶けやすくなってしまうので、噛まないように注意することが必要です。
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