薬剤師の資格の魅力について書いてみた日記!?

子供に対して適切な薬の指導を行うには

2023年05月20日
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薬剤師は男女を問わず幅広い年齢層の患者と向き合い、薬に関する適切な指導や説明、アドバイスを行うことが主な業務ですが、相手が小さい子供の場合は接することが苦手な方も多く存在します。ここでは、どうすれば子供と上手く向き合うことができるのかを紹介していきます。

人としての振る舞いで子供を安心させる

子供は自分の気持ちや身体の症状を人に適切に伝えることが難しい面があり、状態が悪くても言い出せなかったり正しく伝えることができないケースが多く見られます、そんな子供を相手に薬の説明をすることは簡単ではなく、本来は付き添いの親御さんなどに説明を行いますが、子供にもきちんとした説明を行うことは薬剤師としては大切な業務の一つです。

言葉が理解できないほど小さな子供は別ですが、話せるのであれば患者の言葉をしっかりと聞き、様子や声の抑揚なども把握して一つ一つ丁寧に分かりやすい言葉で説明をするように心がけましょう。この時ポイントとなるのはきちんと薬を飲めたことに対しては褒めてあげる、理解してくれたことに対して感謝の言葉を伝える、などの振る舞いです。

子供はただでさえ病気になったことに不安を感じているので、安心できる一言を添える努力や配慮を忘れないようにします。

子供は薬が苦手、というケースは多い

また、子供の中には錠剤の薬や顆粒の薬を飲むことが苦手、あるいはできない子供もいます。その場合は服薬する際にサポートとなる製品を使用してもらう、ということもできますが、飲み薬に変更できる場合は変えて処方する選択肢もあるので、患者に合わせた飲みやすい薬を選ぶことが大切となります。

なお、苦い薬を飲んだ後に牛乳やジュースなどで口直しをする患者がいる場合は、薬との飲み合わせに問題はないかの確認をすることが求められます。ですが、問題がなくても薬の味の印象がきついとその後に飲んだ飲み物が苦手、あるいは嫌いになってしまうこともありますので、そのへんは親御さんとしっかりと相談をして対処をするようにします。

親や先生が子供の薬を管理する重要性

なお、子供の薬の管理に関しては親御さんや園、学校の先生などの普段子供と一緒にいる時間が長い方が管理を行うことが推奨されます。子供は自分の薬の管理をきちんとすることは難しいケースも多く、薬を薬と認識できない小さな子供は誤飲をする恐れもあります。

そのため、患者のそばにいる方にはきちんと服薬の状況を確認して、薬は子供の手が届かないところに保管をするように伝えましょう。


 

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