民間の薬学資格と国家試験の薬学資格の違い
2023年04月30日
民間の薬学の資格と、国家資格である薬剤師の資格についての違いを解説します。民間の場合、求められるものは何かのほか、資格だけで就業が可能となるかどうかについて触れ、国家資格の薬学系の資格、調剤師などについては有資格者となることで何が許されるかについて解説します。
民間の薬学資格は就業を約束する資格ではない
民間の薬学資格については、企業や個人事業主などへの就業を必ず約束するという資格にありません。民間の薬学の資格、例えば薬学検定などは、あくまで企業側が推進する資格というもので絶対に就業や医薬品を扱うことを許す資格ではありません。
よって、調合資格もないため調剤師のような仕事をすることは許されないのです。そのうえで、民間の資格を取得する必要性についてはお仕事に関係する人物がきちんとした知識を持っていることを証明する資格になりますので、販売員の方の場合、薬の販売に関する知識を証明可能です。
あくまで知識を証明することを可能としたのが民間資格になるため、調合という実技を含む業務を行うことは国家試験に合格したものしか許されないのです。
調剤師の場合国家資格になるため調合が許される
調剤師のような薬剤を扱う資格の場合、国家資格を有するため、許される特権というものが与えられます。それは、調合することのほか、危険物になりえる薬を販売したり管理することが業務上許されるのです。ですが、注意してほしい点としては、国家資格取得者は業務が許されるというだけに過ぎないため、雇われるかどうかについての保証はないのです。
だから国家資格を取得しても就業できないケースもあり得薬の調合資格をもってしても働き先である薬局などが従業員として薬学の国家資格を取得している人物を雇い入れない限り就業は事実不可能です。ですが、自分で薬局を運営する自営業者になることは許されますので、自営業で薬局を経営する場合、国家資格である薬学の資格が機能します。
絶対的な許される特権故処罰も重くなる
薬剤師の仕事は、国家により仕事をすることが許されている状況下にあるため、絶対的に許されている特権というものがあります。それは、薬の調合のほか、劇薬の取り扱いなどが許されるなど通常の一般人の方では違法になる行為について取り扱いが許されるのです。
反面に許されるという立場を悪用した場合、国家資格を有する者は免許を取り消しとなり、金輪際免許の取得が許されなくなりますので調合という国家資格を有する者が立場を悪用し第3者に対して便宜を図るなどのほか自己の利益のみを追求することは許されません。
国家資格を有する者は資格取得者として望ましくない行為をした場合、どのような行為をして免許を失ったかを国が記録し、国が金輪際免許の取得が事実不可能とするため、調剤師の資格を有する者などは違法行為に手を染めることは許されないのです。