薬剤師になるまでに超えないといけない壁
2023年02月02日
資格を取得する事で仕事に就く事ができますが、この資格を得るまでに越えなければいけない壁も多いのが特徴です。基本的に最短でも6年必要で、さらに国家試験に合格する事を要します。それぞれの壁がなぜそこまで構えないといけないのか、知っておく事は目指す方には必須です。
最初の難関は大学合格を勝ち取る事
この資格は所定の養成機関を卒業する事で得られる受験資格がないと、国家試験に挑む事ができません。薬剤師は薬を扱うスペシャリストであり、その薬は医薬品で誤ると命に関わる程だからです。その命に関わる仕事を担うので、専門家になる為の学習が必須となっているのです。
薬学系の大学に入学する事が必須であり、世間にニーズを背景に学校自体は多いです。しかし国立大学は少なく私立大学が多い事や、学費の兼ね合いから国立大学の倍率は15倍にも20倍にもなります。国立大学で総額400万円程ですが私立では1300万円程と大きな開きがあるのが現実です。
目指せる資格は一緒で就職において医療業界では国立も私立も関係なく資格の有無が求める最低条件です。ならば学費の安い国立をまず目指すのが必然であり、私立では親が支援できない家庭も多い現実があります。
私立も安定職であり人気職なので楽観視できず、3倍程は平均してある程合格難易度は相応に高いです。
6年間ストレートで進級し卒業するのも楽ではない
どの養成機関もですが、資格取得を目標としており合格率と言うのは宣伝にもなりますので好成績を求めるものです。各学年ごとに進級試験がしっかりあり、学力が足りないと判断されれば容赦なく留年させられます。
大学6年間をストレートに進級し卒業する割合は全国平均で7割程です。私立と国立を合わせた形で、そのまま留年する方もいれば学費の面から退学される方もいます。1割ほどは6年間の内に退学するので、一般の大学よりも進級はかなり難しいです。
4年制時に5年次から始まる実習に行かせられるか試験があり、ここが特に6年間の内で難しい試験です。
最後の国家試験も学んできたからと言って楽ではない
国家試験の内容は、今まで養成機関で学んできた事から出題されます。学んだ事がないなんて事はなく、しっかり対策をする事で合格できます。合格率は近年7割程で推移していますが、新卒者だけだと8割以上が合格しています。
つまり不合格で次年受けた方の合格率が悪い事を意味しています。国家試験対策はどの養成機関でも行いますが、大学の目的は資格取得だけではなく学士の取得も重要視しています。その為同時期に試験対策と卒業論文の制作を行わなければなりません。
限られた時間の中で学習をする6年制の冬は非常にタイトです。国家試験に合格する事で晴れて薬剤師になる事ができます。