かつては薬学部の大学で4年間勉強し、国家試験に合格すれば取得できた資格ですが、現代では6年制大学を卒業しなければ国家試験の受験が出来ません。それだけ社会的役割と責任が重くなってきていることを顕著に表しています。見事国家試験を合格し、処方箋やドラグストアで勤務する際に気を付けるべきことをご紹介します。
主な仕事とは薬の調剤と、服用指導と言われています。薬はクリニックや大学病院などの医師が作成した処方箋をもとに、調剤し袋詰めや容器詰めなどを行っていきます。調剤も正確に的確に行うことも大事ですが、その後の服薬指導が重要な仕事であるといっても過言ではありません。
高齢者になると、アルミなどでおおわれた外装ごと薬と勘違いし、服用することがあります。若い人の間では当たり前の事であっても、高齢者になるとそれは当たり前ではないと言えます。初心の患者さんには、薬を外装からどのように取り出して、どのように服用するのか具体的に指導することが大事です。
あまり病院や薬に慣れていない人も世の中には存在し、何で薬を胃に流し込めばいいのかさえ分からに人もいます。コーヒーやお茶、ヨーグルトやアルコールで薬の錠剤を胃に流し込む人もいます。こうしたことを行うと薬と飲み物が化学反応を起こし、副作用を起こすことがあることも説明する必要があるでしょう。固定概念や偏見を捨て、患者さんとコミュニケーションを密にとり、その人のパーソナリティーを探りながら服薬指導をすることが大事です。
仕事とは、どんな仕事であっても膨大な時間経過とともに慣れてきます。慣れてくることは、業務や作業を迅速に行えるようになり、効率が良くなるというメリットがあります。その反面慣れとは、その作業や業務がルーティンになり、過信や確認不足でミスを誘発することもあります。
調剤において測量ミス、薬の見間違えなどは決して許される行為ではありません。それは副作用だけではなく、人命にかかわる重大事故につながるからです。そこで医師の処方箋に対しても、絶対的信頼は危険と言えます。医師も一人の人間であり、忙殺されることでミスを起こすケースもまれにあります。
常に薬剤師は処方箋に疑いの目を向けて、調剤することが大事です。本当にこの処方の量でいいのか、他の患者にとってベストな薬があるのではないか、他の薬の飲み合わせは大丈夫かなど疑いの目を持ち、疑義紹介も積極的に行うべきでしょう。疑義紹介とは薬剤師の権限であり、医師に対して行使することができます。
調剤において欠かせないのが、はかりと言えます。天秤などのはかりを用いて、的確に正確に質量をはかり、患者さんに処方します。緻密に目盛りを読んで、調剤するのは良いですが、その天秤や分銅に問題がないのか検査や確認することを忘れてはいけません。
重りの分銅などは、ステンレス製であっても手垢汚れ、ほこりの付着、摩擦によって重さに誤差が生じてきます。この誤差が調剤においては危険であるのは言うまでもありません。分銅と天秤の校正を正しい周期でおこなっているのか、ISOやJCSSの国際基準の証明書があるかなどきちんと確認し必要に応じて校正することが大事です。
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