薬剤師の資格の魅力について書いてみた日記!?

感染症や合併症を予防し治療する薬のスペシャリスト

2017年04月28日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

感染制御専門薬剤師とは、感染制御(感染防止)の専門資格です。病院などの医療機関の中で感染症の治療や予防を行うスペシャリストとも言えるこの仕事は、チームワークが求められる職場とも言えるでしょう。それは、医師に加え、インフェクションコントロールドクター、感染管理看護師などからなるメンバーで感染制御チームを構成しているからです。そこでここでは、その仕事内容などに関して詳しくご案内いたします。

■専門性を活かす仕事内容が多岐に渡る

医学の進歩により、薬の種類は膨大にあります。そこで、感染症治療を行う医師が感染制御専門薬剤師の知識を借りて、効果と副作用を併せ持つ強力な抗生物質を適切に投与することで、レベルの高い治療を患者さんに提供することが可能となります。他にも医療施設内において、以下のような役割があります。マニュアル・ガイドラインの更新や抗菌薬・消毒薬の適正使用のための教育が挙げられます。また、抗菌薬・消毒薬の使用状況の把握や消毒薬の抗菌効果の評価も大切な仕事の一つです。さらには、新興感染症や耐性菌等の感染関連の情報収集・蓄積・提供・指導やTDMと抗菌薬の投与設計への参加や感染予防に必要な薬剤の確保と管理も挙げられます。特に、臨床現場への介入は一番の特徴とも言えるでしょう。

■この資格を取るために必要なこととは

それでは、この資格を取得するための方法をみていきましょう。まずは、5年以上日本国の薬剤師免許を持っており、関連学会会員であることが条件となります。また、認定薬剤師であること、感染防止対策に3年以上関与していること、ICD資格者であること、認定対象となる講習で所定の単位以上の履修取得者であることも条件となります。そして、所属長(病院長あるいは施設長等)の推薦書が必須となります。他にも様々な条件があるので、予め確認が必要です。その上で、認定試験に合格しなければなりません。高度な知識や経験など、求められるハードルは高いと言えるでしょう。それだけにやりがいが多く、使命感を持ってできる仕事と言えるでしょう。

■資格があることで生じるメリットとは

給料面では一般的な相場が年収500万円前後であるのに対し、この資格を有する場合には製薬会社で700〜800万円、責任者クラスなら1000万円前後だと言われています。ただし、医療機関などでは一般と変わらないという声もあるため、給料面ではあまり期待できないかもしれません。しかしながら、感染制御についての専門的な知識を有していることは、患者さんの感染症治療や院内感染対策チームにおいて意見を発することができるというメリットがあります。また、キャリアアップという点においても、病院や会社内で高く評価されることでしょう。さらには、転職市場においても、有利に転職活動をすることができるでしょう。


 

過去の記事