現代社会では多くの人がさまざまなストレスを抱えながら、それでも頑張って仕事をして毎日を生きています。その中で、どうしても心療内科において薬の助けを借りないといけない人もいますが、その人たちを支える新しい資格が作られています。
■かつての日本と今の日本の大きな違いかつての日本は正社員として雇用された場合、よほど何か自分の意思でやりたいことがあって転職をしたり、ミスからやめざるを得ない状況に陥ってしまったりしない以上、終身雇用が約束されていました。年功序列で順番が来れば昇進し、お給料もボーナスも徐々に増えて、まじめに働いていさえすれば、家族を養うのに苦労することはあまりなかったと思われます。そんな日本にバブルの崩壊が訪れ、会社の多くがリストラクチャリングを実施し、その後は正社員として人を雇うことをやめました。時間給で雇用したり、会社への貢献度に応じた給料を支払うなど能力が物を言う時代になり、仕事をするにあたってさまざまなストレスが生まれてきたのです。
■新しい資格が必要になった背景がわかれば医療面では医薬分業が定着し、診察を受ける医療機関と薬をもらう場所が分かれるようになりました。その結果、たくさんの薬剤師が必要とされる時代になったのですが、さらに専門的な知識を持って仕事に当たってほしいとして、さまざまな制度が新たに設けられています。精神科薬物療法認定薬剤師という資格は、主に心の病を持つ患者さんの薬の処方に従事します。そのため、勤務先は精神科や心療内科を標ぼうする病院ということになります。このストレス社会を何とかして生き抜こうと頑張る人たちが薬に頼るケースが増えるなか、今後ますます資格を持った薬剤師が求められるようになるのではないでしょうか。
■企業に大事にしてもらいたいことは精神科薬物療法認定薬剤師の仕事場としてもっとも多いのは、やはり外来、入院を含めて患者さんの数がもっとも多い病院です。ただ、クリニックを選ぶ人も多くなっており、病院よりも敷居が低くて行きやすいと考える患者さんが増えたことが理由だと考えられます。薬の飲み方や効き目の判断、さらにはカウンセリングといった役割も担うことから、今後はクリニックでも需要が増えるかもしれません。企業としては、できれば心の病を患っている人は雇いたくないというのが本音でしょうが、限られた人員でギリギリの状況で仕事を回しているために、社員に負担をかけているとわかっているようなところは、むしろ、心の病を何とかしながらも頑張らないとと思っている社員こそ、できる限り大事にしてもらいたいところです。
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