資格を取ったその先にもまだ資格があります
2017年04月24日
今は医薬分業のおかげでたくさんの薬剤師が多くの場所で求められていますが、この先、資格を取る人が増えて人材が余ってくる現象が起こるとされています。その時に差をつけるのが、資格を取った先にさらに取る資格です。
■さらなる高みを目指すなら、さまざまな資格が薬剤師資格は国家資格ですので、これを取得すれば病院や調剤薬局、ドラッグストアなどで働くことができるようになります。けれど、この先、たくさんの人材が資格を取って仕事をし始めるようになり、人材を求める職場の数が多い現在とは異なり、人材が余り出す逆転現象が起こる可能性が指摘されています。そんな状況になっても困らないようにするには、他の人とは違うスキルを持った人材になっておくことです。その一つに、Drug Lifetime Management、通称DLM認定薬剤師というのがあります。これは、国民の保健衛生の向上に貢献できる人材を育てるために、特別に作られた制度です。
■薬の知識だけでは足りなくなってきた時代自分の生活を振り返って考えてみると、何となく体の調子がよくないけれど、病院に行っても特にどこが悪いというわけではないと言われてしまったり、薬を飲むのは嫌だけれど、体が楽になるような何かを採り入れたいというとき、多くの人がサプリメントをはじめとする健康食品を選ぶでしょう。薬とサプリメントは似て非なる物ですが、互いに影響しあうのも事実です。DLM認定薬剤師は、市販の医薬品はもちろん、サプリメントに関する知識を習得した人のことを言います。そのため、どちらかというと調剤薬局で処方箋を見ながら薬の調剤をするよりは、市販薬もサプリメントもといった具合に、幅広い買い物が行われるドラッグストアが向いているといえます。
■スキルアップをするにはどうしたらさらなる高みを目指すにはDLM認定薬剤師研修制度を受け、医薬品適正使用コース受講する必要があるとされています。しかも継続的に受講しないと規定の単位を取得できない制度になっていますので、仕事との折り合いをつけながら、上手に勉強する必要があると言えるでしょう。その代わり、認定されれば公式に認定証を交付されますので、一般の薬剤師とは違う高度なレベルのスキルを持っているということが証明できることになります。もし今後、需要と供給のバランスが崩れ、人材が余ってくるようになる日が来たとき、この資格が大きく物を言うようになるでしょう。特に、ドラッグストアでの仕事には役立つと考えられます。