役割や活躍の場所が広がっています
2020年10月17日
薬剤師はさまざまな病気の治療や健康維持には欠かせない薬を取り扱う仕事です。役割は幅広く法律では、調剤や医薬品の供給などをつかさどることにより、公衆衛生向上や増進に寄与しながら国民の健康的な生活を確保するとされています。
職場によって業務内容は異なります
薬剤師は法律のルールに従って、医薬品における知識をいかしながら、医師の処方せんに基づき調剤や服薬指導などを行います。仕事内容は施設によって違いますが、調剤薬局の場合処方せんに基づき薬を調剤する調剤業務や、薬の飲み方などを説明する服薬指導などがあります。
副作用や併用などによる弊害を予防するのに、アレルギー歴や服薬記録などと照合し、医師に確認することもあります。ドラッグストアの場合、一般用医薬品（OTC医薬品）などの管理や販売、品出しや棚卸しなど店舗運営業務も行うことが多いです。
病院の場合、調剤業務や医療用医薬品の管理、注射調剤業務や医薬品の情報提供など幅広く行います。製薬企業の場合、病院や診療所などを訪問したり、注射や点滴などで使う液剤を含む医療用医薬品の情報を提供することも多いです。
新薬が開発された際は売り込みを行ったり、新薬の効き目や安全確認なども行います。行政機関で勤務する場合、薬事法や食品衛生法、感染症法に基づいて、さまざまな医薬品や薬物などの行政指導を行っていきます。
国家試験に合格すると取得できます
薬剤師になるには国家試験に合格しなければいけません。国家試験に合格し免許を取得する必要があり、国家試験での受験資格を得るためにはいくつかルートがあります。学校教育法などの改正によって、養成のための薬学教育は学部の修業年限は4年から6年に延長され、同時に創薬研究や開発など、多種多様な分野に進むスタッフを育成するため4年制学部学科も新しく設置されました。
原則として、国家試験を受けることができるのは6年生学部学科を卒業した人になっていて、4年制学部学科の卒業生は国家試験の受験資格を得るには、いくつか条件を満たさなければいけません。
やりがいを見出すことができます
主な仕事内容は医師の処方に基づいて調剤したり、医薬品の管理や販売を行い薬剤の情報提供により適正使用をうながすことが多いです。実際に働く人たちはこれらの業務にやりがいなどを見出していて、患者とのコミュニケーションを図りながら、患者の健康状態をサポートすることが可能です。
プロ意識を身につけることができたり、日々やりがいを感じるようなケースが多いです。薬学部が4年制から6年制に移行するという変化は、医療技術の高度化や業界全体の進展に対応するためで、国が専門性の高い人材の育成に乗り出したことによります。
働く職場は病院や薬局、民間企業や行政機関までさまざまです。転職する人も多く、自分のライフスタイルに応じて職場を変えることができるので職種として人気があります。