薬剤の国家試験だけが目安でありません
2020年02月29日
薬剤師がスキルアップをするためには研修も欠かせません。定期的に適切な研修を受けることによって自分自身の薬剤関連のスキルをアップすることができます。それを怠っている人達はどんどん流れに取り残されていくでしょう。大切なことは常に問題意識を抱えているということではないでしょうか。自分の薬剤関連の知識はまだまだだというような捉え方をしておくのが大切です。一番やってはならないことは慢心です。国家試験に合格したのだから良いという考えは通用しません。
少子高齢化の状態は当分の間続きます薬剤師になるためには大学の薬学部の養成課程を卒業しなければなりません。昔は4年制のものもありましたが、今ではそれらがすべて廃止され、全て6年制のシステムに統合されています。それだけ薬剤のお仕事が人の命に関わる重要なお仕事であるからではないでしょうか。
四年間では十分な薬学の知識を吸収することができないという国の判断だと思います。ですから将来薬剤の国家資格をとりたければ、6年制の大学の薬学部の養成課程を卒業しなければなりません。そのためには一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
その前にどのような大学があるのかを調べておかなければなりません。薬学系の大学はその数が思っていたより少ないです。国公立と私立大学を全部合わせても薬学系の大学は全国で74校にすぎません。それでは日本の少子高齢化の時代の波に乗れないということではないでしょうか。
医療や介護の現場で薬剤関連の人材不足が問題となってきています。それを抜本的に解決するのはやはり国のお仕事ではないでしょうか。大学を拡充するにしても、それには相当な費用がかかってしまいます。10年後には団塊の世代が全員八十歳以上の高齢者となってしまいます。
そうなってから不足する薬剤関連で働く人たちの人数を補うような手段を取ることは愚作です。今から薬剤関連の人員をどうやって増やせるのかを真剣に検討しておくべきではないでしょうか。これから先も少子高齢化の状態は当分の間続きますから、薬剤関連や看護関連の需要は高まるばかりです。
西暦2030年には団塊の世代が全員80歳以上の高齢者となってしまいます。そうなってしまえば、 高齢者で病院や介護施設のお世話になる人達が急激に増えてくるのは目に見えています。実際にそうなる前に、対策を立てておかなければなりません。
例えば薬剤関連で働く人たちのことについて考えてみました。日本ではまず 大学の薬学部の養成課程を卒業しなければなりません。それも6年制の大学でなければなりません。4年制の大学の卒業した場合には さらに2年間大学院で薬学の勉強をしなければなりません。
そういうことであれば最初から6年制の大学の薬学部を目指すのが最短コースとなります。
卒業後は1年に1度全国各地の主要都市で開催される国家試験に合格して、それでようやく薬剤の資格を得ることができます。薬剤の国家試験の合格率がよく比較されるのが、看護師の国家試験の合格率です。看護師の国家試験の合格率が 90%を超えているのに比べて、薬剤の国家試験の合格率はわずか70%に過ぎません。
10人の受験生がいるとすればそのうちの3人は合格することができないということになってしまいます。この厳しさはその昔私達が経験した大学受験に相当するような厳しさです。ですから薬剤の国家試験を受ける前には相当な受験勉強が必要です。
覚悟を決めて毎日決まった時間に自分のやるべき事を学習いたしましょう。