薬剤師の資格の魅力について書いてみた日記!?

医療機関と共に調剤薬局の役割が重要な高齢化社会

2018年08月14日
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高齢者の増加していく社会で病気の治療や介護を受ける人が今後、急速に増えていくと見込まれ、関係者の間では2025年問題といわれています。このため、医療機関や介護施設に勤務する医師や看護師と共に調剤専門家の役割が益々、高まっていくと見込まれています。

高齢化社会で重要性が増す医薬品の適切な服用管理

2025年に向けて治療や介護を受ける人の増加に医療、介護関係施設の増強が追い付かないため、既にチームプレーによる在宅方式の医療、介護が始まっているほどです。こうした医療、介護の専門家の果たす業務には多くの場合、医薬品がついて回ります。

しかも、医薬品の服用方法は各々異なるので、治療や介護を受ける人が服用方法を間違えると命に係わる危険な行為になりかねません。従って、医薬品を調合する業務の専門家として薬剤師が患者や介護を受ける人と医師や看護師との間に適切に介在しないと正しい医薬品投与ができないほどです。

この業務は患者や介護を受ける人にお薬手帳を作成して一元管理していれば安全、安心といえるほど、単純でないようです。

決めた時間に決めた量と回数を服用してもらう難しさ

高齢者でも年々、年齢の高い高齢者が増えてくるといくつも病を発症して多種類の医薬品を処方してもらう人の増えることが避けられないようです。このような患者は医薬品ごとに決められた量と回数を決められた時間に服用する必要がありますが、高齢になるにつれて自分一人でこの対応が容易でなくなってきます。

年齢の高い高齢者の治療期間中、この服用操作を適切に処理し続けるには医師の出す処方箋に従って薬剤師の根気強く患者指導する努力が要求されます。単に病気治療するためだけでなく、患者ひとり一人の命を守る崇高な意識が備わっていないと務まらない仕事だといえます。

高齢者が今日ほど多くない時代に調剤薬局の業務は処方箋通りに調合して手渡し、患者ひとり一人に服用方法を説明する限定的な仕事といわれてきました。

調合した医薬品を患者に手渡す作業は調剤薬局の業務

しかしながら、高齢化社会では調剤薬局の仕事領域が急速に拡大してきました。中でも、患者の中には意識のしっかりした人ばかりでなく、認知機能が薄れ気味の人も混ざっているはずです。こうしたケースでは調合した医薬品をそのまま手渡すことも危険な行為になりかねないわけです。

今後、高齢者が一層増えるとともに認知機能に支障のある人も増えていくと予測されています。従って、こういうケースでは調合した医薬品を処方箋に従って服用してもらうには介助役の人にしっかり託さなければならない時代になっています。

また、患者数の増加に対応して調剤業務のできる専門家を増やしていますが、実務経験の浅い人には高齢患者対応のスキルが十分備わるまで熟練した専門家と一緒に行動した方が良いはずです。


 

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